Mika Kuraya at THE STEAK HOUSE DOSKOI 2018 ,06,10(Sun) - 07,08(Sun)
Artist : Mika Kuraya Date : 2018 ,06,10(Sun) - 07,08(Sun) 蔵屋美香「学芸員が描いている」 2018年6月10日-7月8日 The Steak House DOSKOI 作品について わたしは美術大学の洋画科を卒業しました。その後大学院で芸術学を学び、学芸員になりました。就 してから「いわゆる制作」はしていません。が、学芸員の仕事をしつつ、仕事にかかわりのある範囲で、何かを描いたり作ったりすることがあります。 今回展示するのはそのような作品です。 《作品研究 001》2008年 《作品研究 002》2018年 2008年、わたしは「ヴィデオを待ちながら:映像、60年代から今日へ」(2009年、東京国立近代美術館、三輪健仁と共同キュレーション)という展覧会の準備のため、ニューヨークで出品候補となる映像作品をひたすら見ていました。《作品研究 001》はその際のノートのうち、ブルース・ナウマンの《Wall-Floor Positions》(1968年)の全姿勢をメモしたものです。最初はフレームとナウマンの身体の関係の分析のために描き始めたのですが、そのうち描くこと自体のほうにやっきになってしまいました。作品の調査や研究にここまでのものは必要ありません。 《作品研究 002》は、10年後の今年、ノートだけをたよりにナウマンのポーズを実際やってみたものです。 《ポジション・ドローイング:イヌ》2015年 《ポジション・ドローイング:羽虫》2015年 《ポジション・ドローイング:カモノハシ》2016年 美術館に勤めているので、会議資料にはいつも豊富に作品の図版が載っています。それらの図版につかず離れず、ちょっと描き足しをしました。 蔵屋美香(くらや・みか) 女子美術大学芸術学部洋画科(油絵専攻)卒業。千葉大学大学院修了。東京国立近代美術館企画課長。おもな展覧会に「ヴィデオを待ちながら:映像、60年代から今日へ」(2009年、東京国立近代美術館)、「ぬぐ絵画:日本のヌード1880-1945」(2011年、同)、「熊谷守一:生きるよろこび(2017-18年、同)」など。第55回ベネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館キュレーター(2013年、アーティスト:田中功起)。